ダーク・エンジェル (バンド)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ダーク・エンジェル
Dark Angel
フランス・クリソン公演 (2014年6月)
基本情報
別名 Shellshock (1981年-1983年)
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
カリフォルニア州ロサンゼルス
ジャンル スラッシュメタルヘヴィメタル
活動期間 1981年 - 1992年
2002年 - 2005年
2013年 -
レーベル Azra/Metalstorm
Combat Records
メンバー ロン・ラインハート (Vo)
エリック・メイヤー (G)
ローラ・クリスティーン (G)
マイク・ゴンザレス (B)
ジーン・ホグラン (Ds)
旧メンバー 別記参照

ダーク・エンジェルDark Angel) は、アメリカ合衆国出身のスラッシュメタルバンド

米国西海岸のスラッシュ・シーン黎明期から活動するバンドの一つ。解散の変遷を経ながら、2013年に活動を再開した。

概要・略歴[編集]

結成から解散まで (1981年 - 1992年)[編集]

[1]1981年、ジム・ダーキン(ギター)らを中心に、ヘヴィメタル・バンド「シェルショック (Shellshock)」を結成。後に同名バンドの存在を知り、1983年頃に「ダーク・エンジェル」と改名する。

1985年、ファースト・アルバム『ウィ・ハブ・アライブド』でデビュー。

1986年、ドラマーのジャック・シュワルツが脱退し、後任にスレイヤーのローディーをしていたジーン・ホグランが加入。新鋭レーベル「コンバット・レコード」に移籍し、セカンド・アルバム『ダークネス・ディセンズ』をリリース。業界から高い評価を得る。

1989年、ボーカルがドン・ドーティからロン・ラインハートに、ベースがロビー・ヤーンからマイク・ゴンザレスに交代。サード・アルバム『リーヴ・スカーズ』をリリース。初めて全米チャートにランクインした。

1990年、ジム・ダーキンが脱退し、後任に元ヴァイキングのブレット・エリクセンが加入。この時点で創設メンバーが不在となり、ジーン・ホグランらの主導体制となる。同年、初のライブ・アルバム『ライヴ・スカーズ』をリリース。

1991年、アルバム『タイム・ダズ・ノット・ヒール』をリリース。

1992年、アルバムの制作に着手するも、ジーン・ホグランのデス加入など、各々が新たなキャリアを追求し始めバンドは崩壊した。

再結成後 (2002年 - 現在)[編集]

2002年、ジーン・ホグランらを中心に、10年ぶりにライブ活動を再開。しかし創設メンバーは不参加であった。

2005年、ロン・ラインハートが健康を害した影響もあり、活動を停止する。

創設メンバーで唯一復帰したジム・ダーキン(2014年)

2013年、創設メンバーのジム・ダーキンが復帰し活動を再開。翌年からは、アルバム制作にも着手し始める。

2016年、「THRASH DOMINATION 16」にて初来日公演[2]。デビュー30周年を記念し、カナダにてアルバム『タイム・ダズ・ノット・ヒール』の完全再現ライブを実施。

2023年、唯一の在籍創設メンバー、ジム・ダーキンが死去[3]

スタイル[編集]

スラッシュメタルの中でも、同郷地域のスレイヤーのようなアグレッシブなスタイルを特徴とする。地元ロサンゼルスには、近隣サンフランシスコの「ベイエリア・スラッシュ」といったような明確なスタイルがなく、「ハードコア・パンクNWOBHMの影響が大きかった」と説明している[4]

アルバム『タイム・ダズ・ノット・ヒール』の初版に使用したキャッチコピー9曲で67分。246のリフ!」については、ジーン・ホグランが実際に自身で数えたと述べている。「何気ないエピソードとして話したつもりだったが、当時の担当者に宣伝で使われた」と明かしている。

メンバー[編集]

※2024年4月時点

現ラインナップ[編集]

  • ロン・ラインハート (Ron Rinehart) - ボーカル (1987年-1992年、2002年-2005年、2013年- )
  • エリック・メイヤー (Eric Meyer) - ギター (1984年-1992年、2002年-2005年、2013年- )
  • ローラ・クリスティーン (Laura Christine) - ギター (2023年- 、サポート参加:2020年-2023年)
  • マイク・ゴンザレス (Mike Gonzalez) - ベース (1986年-1992年、2013年- )
  • ジーン・ホグラン (Gene Hoglan) - ドラムス (1984年-1992年、2002年-2005年、2013年- ) ※元テスタメント

旧メンバー[編集]

  • ジム・ダーキン (Jim Durkin) - ギター (1981年-1989年、2013年-2023年) ※2023年死去
  • ドン・ドーティ (Don Doty) - ボーカル (1981年-1987年)
  • ロブ・ヤーン (Rob Yahn) - ベース (1981年-1986年)
  • マイク・アンドラーデ (Mike Andrade) - ドラムス (1981年-1983年)
  • ジャック・シュワルツ (Jack Schwartz) - ドラムス (1983年-1984年)
  • ボブ・ガーリー (Bob Gourley) - ドラムス (1984年)
  • リー・ラウシュ (Lee Rausch) - ドラムス (1984年)
  • ジム・ドラボス (Jim Drabos) - ボーカル (1987年)
  • ブレット・エリクセン (Brett Ericksen) - ギター (1989年-1992年)
  • クリス・マッカーティー (Cris McCarthy) - ギター (1991年-1992年)
  • ダニエル・ウィリアムス (Danyael Williams) - ベース (2002年-2005年)

ディスコグラフィ[編集]

スタジオ・アルバム[編集]

  • 『ウィ・ハブ・アライブド』 - We Have Arrived (1985年)
  • 『ダークネス・ディセンズ』 - Darkness Descends (1986年)
  • 『リーヴ・スカーズ』 - Leave Scars (1989年)
  • 『タイム・ダズ・ノット・ヒール』 - Time Does Not Heal (1991年)

ライブ・アルバム[編集]

  • 『ライヴ・スカーズ』 - Live Scars (1990年)

コンピレーション・アルバム[編集]

  • 『ベスト・オブ・ダーク・エンジェル』 - Decade of Chaos: The Best of Dark Angel (1992年)

デモ[編集]

  • Gonna Burn (1983年)
  • Demo II (1983年)
  • Live Demo (1984年)
  • Live Demo from Berkeley (1985年)
  • Atrocity Exhibition (1992年)

シングル[編集]

  • "Merciless Death" (1985年)
  • "Act of Contrition" (1991年)

映像作品[編集]

参加コンピレーション・アルバム[編集]

  • Various Artists : 『メタリック・アタック - メタリカ・ジ・アルティメット・トリビュート』 - Metallic Attack: Metallica - The Ultimate Tribute (2004年) ※「クリーピング・デス」をカバー

脚注[編集]

外部リンク[編集]